上の表をどう読むか
10問とも、単純に「ここには1つしか入らない」で埋まるマスだけでは 最後まで行けません。 10問とも、途中で「ロックされた候補」を使うことになります。 そのうち2問は、この手筋が無いとどうやっても解けません(残りは遠回りすれば別の手で届きます)。 そのうち1問では、さらに「隠れトリプル」まで必要です。 一方で、X-Wing や Swordfish のような「魚の手筋」—— 複数の段と列にまたがる並びから候補を消す、上級より上で出てくる手筋——は 1問も要りません。 仮定して進める(当てずっぽうで置いて矛盾したら戻る)必要も、1問もありません。
手がかりの数だけでは難易度は決まりません。この10枚でいうと、手がかりが31個ある問題も、 26個しかない問題も、使う解き方は同じでした。 いちばん手強い1問——隠れトリプルまで要るもの——は手がかり28個で、 いちばん少ない問題ではありません。 だからこのサイトでは、手がかりの数ではなく「どの解き方まで使うことになるか」で難易度を分けています。
もっとやさしいものから始めたい方は 中級、 もっと手応えが欲しい方は 難問 をどうぞ。
上級で手が止まったときに見るもの
上級で行き詰まるのは、たいてい「空いているマスを見ても、候補が2つ以上あって決められない」 という場面です。そのときは、マスではなく列とブロックを見ます。
この10枚で実際に出番があるのは、次の2つだけです。
1. ロックされた候補(10問とも使います)
ブロックの中で、ある数字の入る場所が1つの段(または列)に並んでいないか。 並んでいれば、同じ段の、他のブロックにある候補を消せます。逆向きもあります。 2つの向きの見つけ方は ナンプレ上級テクニック に盤面の位置つきで書きました。
2. ある3つの数字が、同じ3つのマスにしか入らないのではないか
ある段で「4」「6」「9」の入りうるマスを調べたら、3つとも同じ3マスの中だけだった。 それならその3マスは4・6・9で埋まるので、そのマスに書いてあった他の候補は全部消せます。 これが「隠れトリプル」です。この10枚のうち1問は、これが無いと解けません。
見つけにくい手筋です。1マスずつ見ていても気づけません。 段・列・ブロックのどれかを決めて、その中で「入る場所が3マス以下しかない数字」を 全部書き出すと見つかります。そこから3つ拾って、3つ合わせてちょうど3マスに 収まっていれば成立です。
「隠れ」の意味はここにあります。 その3マスには、4・6・9のほかに 1や7といった候補も書き込まれたままで構いません。3マスの候補欄を見ても 4・6・9が3つ並んでいるようには見えず、数字の側から数えたときにだけ現れます。 だから「隠れ」トリプルです。成立したと分かった時点で、その3マスから 4・6・9以外の候補(さきほどの1や7)を消せます。消すものがあるのが、この手筋の効きめです。
逆に、3マスの候補が最初から「4か6」「6か9」「4か9」だけだった場合は、 その3マスの中には消すものがありません。 こちらは「ネイキッドトリプル」と呼ばれる別の形で、 同じ段の他のマスから4・6・9を消すために使います。消す先が違うだけで、どちらも効きます。
探さなくてよいものも書いておきます。 ネイキッドペア——候補が同じ2つだけのマスが 同じ列に2つ並ぶ形——は、上級より上の段でよく出ますが、 この10問では1問も要りません。見つからなくても、それが正常です。
ふだんの「ここには1つしか入らない」(唯一候補法・隠れ唯一候補法)に、 上の2つ——ロックされた候補と隠れトリプル——を足せば、この10枚は最後まで解けます。 表に載せた4つがちょうどそれです。当てずっぽうで置いて戻る必要はありません。 それでも動かないときは、候補の書き漏らしを疑ってください。 1マスでも候補を書き落としていると、正しい手筋が見えなくなります。
ここで挙げた手筋を図つきでもう少し詳しく読みたい方は ナンプレ上級テクニック をどうぞ。 基本の解き方から確かめたい方は ナンプレの解き方 基本テクニック から。
この盤面はどう作っているか
抜きすぎると、上級を通り越して超難問になります。
最初は「抜けなくなるまで掘ってから、ちょうどよい途中経過を選ぶ」やり方をしていました。 ところが実測すると難易度が飛びます。中級のまま掘り進んだ盤面が、 次の一手で一気に超難問に変わるのです。20回試して上級に届いたのは2回だけで、 このページの10枚がそろいませんでした。
作り直しました。いまは1組抜くたびに採点し、上級の枠を超えたらその穴を戻します。 答えが1通りしかないかも、同じように1組抜くたびに全部数えて確かめます。 おかげでこの10枚は、上級の範囲で、これ以上抜けないところまで抜けています。
抜いたあとの検算のしかたと、難易度をどう測っているかは 問題・線画の作り方 に書いています。