配る前に知っておくこと
このページは、季節や行事にあわせたレクの時間に配る紙を探している職員の方に向けて書いています。10枚の内訳は、4×4の盤面が5枚、6×6の盤面が5枚です。9×9のナンプレとは違い、使う数字は4×4なら1から4、6×6なら1から6だけです。
盤面が小さい分、書き込むマスの数も少なくなります。ナンプレに初めて触れる利用者さんにも、「同じ段・列・枠の中に同じ数字は入りません」というルールをその場で一言添えれば取りかかれる分量です。ふだん9×9の盤面を解いている利用者さんには、短時間で仕上がる1枚として使えます。この10枚が向いているのは、数字を書くこと自体にまだ慣れていない方や、はじめて数字のパズルを渡す場面です。
4×4なら16マス、6×6なら36マスと、9×9の81マスに比べてマスの数自体が少ない盤面です。マスが少ないと言っても、数字を書き込むという作業は9×9とまったく同じです。違うのは、1枚を書き終えるまでに目を移す範囲と、書き込む回数の合計だけです。
このページの題材は、正月・節分・ひな祭り・入学・こどもの日・七夕・敬老の日・紅葉・クリスマスといった、季節と行事に絞っています。1年を通じてレクの予定を組むときに、その時期の行事にあわせて選べるようにするためで、昔のくらしにまつわる題材だけを使っています。
4×4・6×6で変わること
4×4は2×2の枠が4つ、6×6は2×3の枠が6つという構成です。9×9の盤面が9つの段・9つの列・9つの枠を持つのに対して、4×4も6×6もその範囲がぐっと狭くなります。目で追う範囲が狭いぶん、盤面全体を見渡しやすく、数字を置く場所を探す時間も短くなります。
使う数字が少ないことは、配る側の説明のしやすさにもつながります。「1から4の数字だけ使います」「1から6の数字だけ使います」と最初に伝えれば、数独という言葉を知らない方にもルールが伝わります。答え合わせも、見比べる数字の種類が少ない分、確認にかかる時間が短くて済みます。必要な解き方は唯一候補法だけで、10問とも実際に解き直して確かめています。
盤面が小さくても、ルールそのものは9×9と同じです。段・列・枠のどれを見ても、同じ数字が2つ入っていないかを確かめれば答え合わせができます。9×9の盤面に比べて確かめる範囲が狭い分、職員が答え合わせに使う時間も短くなります。1枚の紙で完結するので、複数の紙を並べて見比べる必要もありません。
数独という言葉自体を知らない利用者さんに、いきなり9×9の盤面を渡すと、どこから手をつければよいのか分からず戸惑わせてしまうことがあります。4×4や6×6であれば、渡した紙の全体を一度に見渡せるので、ルールの説明を聞きながら盤面を目で追うことができます。慣れてきた様子が見えたら、次の回に9×9の初級を渡す、という進め方もできます。
レクの卓で使うときの流れ
盤面が小さい分、1枚を書き終えるまでの書き込み量も少なくなります。となりの利用者さんと会話をはさみながら進めても、手が止まりにくい分量です。季節や行事の話題をレクの導入に挟んでから配る、という組み方にも合わせやすい10枚にしています。
早く終わった方には、残りの4枚から次の1枚を渡せます。10枚あるので、同じ卓に複数人座っていても、しばらくは別の問題を渡し続けられます。ナンプレという言葉を初めて聞く利用者さんには、始める前に「同じ数字は同じ段・列・枠の中に2つ入りません」と一言添えるだけで十分です。ルールをくわしく説明したいときはナンプレの解き方 基本テクニックも使えます。
同じ卓に4×4と6×6を混ぜて配ることもできます。初めて渡す方には4×4から、少し慣れている方には6×6から始めると、卓の中で書き終わるタイミングがそろいやすくなります。書き終わった紙は職員がその場で見比べて答え合わせをすませられるので、次の1枚を渡すまでの間が空きにくいのも、この10枚の扱いやすさです。
9×9の盤面をひとりでじっくり渡したい場面には高齢者向けナンプレ、複数人の卓で難易度をやりくりしたい場面にはデイサービス向けナンプレを、それぞれ合わせて使ってください。難易度をそろえて配りたいときは初級や中級の9×9の盤面もあります。
10枚という枚数は、1回のレクで卓についた人数分をひととおりまかなえる目安です。人数がそれより多い回は、同じ束を追加で刷って組み合わせれば、卓ごとに違う問題を配れます。配布や複製の範囲は利用規約に書いています。
この盤面はどう作っているか
この10枚を作る過程で調べた組は151でした。そのうち90組を実際に抜き、61組は元の数字に戻しています。戻した理由の内訳は、答えが2通りになってしまうというものが59組(96.7%)、唯一候補法の範囲を超えてしまうというものが2組(3.3%)でした。完成した盤面を最初から作り直した回数は、この10枚では0回です。
4×4や6×6は9×9に比べてマスの数自体が少ないため、抜き方を試せる組み合わせの数も少なくなります。151という調べた組の数の少なさは、盤面が小さいことをそのまま映しています。盤面が小さいからといって検算の手順を減らしているわけではなく、数字を1組抜くたびに答えが割れていないかを数え直し、唯一候補法だけで最後まで届くかを解き直す、という基本の手順は9×9の盤面と変わりません。他の種類・難易度に共通するやり方は問題・線画の作り方に書いています。