この10枚は難易度が混ざっている

配布セットは10枚1組で、内訳は初級4枚・中級3枚・上級3枚です。わざと1種類の難易度でそろえていません。

同じ卓に、パズルに慣れていて手が速い人と、1マスずつ確かめながらゆっくり進める人が同時に座る場面はめずらしくありません。10枚を全員同じ難易度で配ると、速い人はすぐ終わって手持ち無沙汰になり、ゆっくり進める人は途中で時間切れになります。この束は、その差が最初から同じ卓に出ることを前提に組んであります。

配り方は単純で、様子を見ながら渡す難易度を人によって変えるだけです。手が速そうな人には上級から、初めての人やペースがゆっくりな人には初級から渡し、途中で交換してもかまいません。10枚の中に3段そろっているので、卓の中で難易度をやりくりする分の余地が最初から入っています。

内訳は初級が4枚といちばん多く、中級・上級はそれぞれ3枚です。1種類の難易度で10枚そろえるページとは別に、このページを分けて用意しているのはこのためで、同じ卓に難易度差がある場面でだけ意味を持つ組み合わせになっています。

束の中身をあらかじめ初級・中級・上級の3つの山に分けておくと、卓に着いた人を見てから配る紙を選べます。パズルに初めて触れる方や、久しぶりに手に取る方には初級から、ふだんから取り組んでいる方には中級や上級から渡す、という判断がしやすくなります。

初めて紙を渡す人にいきなり難しいものを渡すと、その場で手が止まって次に進めなくなることがあります。逆に、慣れている人に易しい紙だけを渡すと、早々に解き終えて手が空いてしまいます。この10枚は、卓の中に両方のタイプの人がいる前提で、その場でどちらにも対応できるように組んであります。

利用者お一人にじっくり1問だけ渡したいときは、難易度を1つに絞った高齢者向けナンプレのほうが向いています。このページは、複数人が同じ時間に机を囲む場面を想定した構成です。

プログラムの枠に合わせた配り方

配布ファイルには、問題10枚・解答10枚に加えて、進行の目安をまとめたメモを1枚同梱しています。時間割に合わせて束から抜く枚数の見当をつけるためのものです。

  • 短い枠なら、初級を中心に2〜3枚
  • 標準的な枠なら、初級と中級を合わせて5〜6枚
  • 長めの枠なら、10枚をひと通り

短い枠では、上級まで手を伸ばさず初級だけで様子を見て、盛り上がっていれば次の回に中級を足していく、という進め方もできます。長めの枠では逆に、最初から10枚を机に広げておき、各自が好きな難易度を選ぶやり方も可能です。

上記はあくまで目安です。解く速さは利用者ごとの差が大きく、所要時間を実測した記録はないため、時間の長さで固定の枚数を約束するものではありません。体操の前後の隙間時間なのか、レクの主活動として使う時間なのかによっても、実際に配れる枚数は変わります。

現場でいちばん困るのは、早く終わった人に次に何を渡すかです。この束は上級までそろっているので、初級を終えた人には中級を、中級を終えた人には上級を続けて渡せます。逆に上級で手が止まった人には初級に差し替えて、達成感が残る形で切り上げることもできます。解き方を聞かれたときはナンプレの解き方 基本テクニックを一緒に見せると説明しやすくなります。

答え合わせをまとめて行う回では、同じ難易度の紙を持つ人同士を先に集めてから進めると、卓の中で難易度がそろっていなくても答え合わせの時間が長引きにくくなります。難易度ごとに答え合わせの順番を決めておくだけで、進行はかなり整理されます。

卓ごと難易度をそろえたい回もあると思います。その場合は、初級だけの初級10枚、中級だけの中級10枚を組み合わせて使う方法もあります。

配る前に整えておくこと

問題ファイルと解答ファイルは別になっているほか、両方をまとめた合本ファイルも用意しています。問題だけを先に刷って机に配り、解答は必要になった回にまとめて刷る、という分け方もできますし、合本ファイルを1回で刷ってしまう方法もあります。印刷の手間や配り方に合わせてどちらを使ってもかまいません。

解答は問題とは別のファイルです。配るときは問題面だけを渡し、答え合わせをする回だけ解答を配る、という使い方ができます。答え合わせをせずに終える回で解答を見せる必要はありません。解答は職員がまとめて手元に置いておき、聞かれたときにだけ見せる、という運用もできます。

必要な部数は自由に複製できます。人数分より少し多めに刷っておくと、途中で渡す難易度を変えたくなったときや、破れた・書き損じたときの差し替えにも対応できます。3段の難易度をそれぞれ何枚使うかは卓の顔ぶれによって変わるので、内訳を決め打ちせず、初級・中級・上級をそれぞれ少し余らせておくくらいがちょうどよい量です。

利用者から「持ち帰りたい」と言われた場合、印刷したものをそのまま渡して差し支えありません。複製・配布の詳しい範囲は利用規約にまとめています。

この盤面はどう作っているか

この10枚は、初級・中級・上級という3つの枠を、1つの盤面から同時に育てて作っています。単体の難易度だけを作るときと違い、掘った1手ごとに「まだ狙った枠の中か、それとも隣の枠にはみ出したか」を確かめ直す必要があります。

点対称にマスを抜き、1組抜くごとに答えが1通りしかないかを全数で確認し、狙った枠を超えたら戻す。この基本のやり方自体は、難易度が変わっても同じです。この10枚では、それを3つの枠に対して並行して行っています。

実測では、調べた組は9,724組でした。そのうち受け入れたのは7,037組で、戻したのは2,687組です。戻した理由のうち99%は答えが2通りになったから、残り26組(戻した理由の1%)は狙った枠を超えたからでした。この10枚を仕上げるまでに、完成した盤面ごと作り直した回数は28回です。

検算の具体的なやり方や、難易度をどこで区切っているかといった共通の仕組みは問題・線画の作り方にまとめています。