6×6は、4×4の次、9×9の前に渡す1枚
4×4の1枚でルールを覚えたら、次に渡すのがこの6×6です。使う数字は1から6の6つに増え、マスも36マスと4×4の倍以上になります。それでも9×9の初級よりはずっと小さく、盤面全体を見渡しながら解き進められます。ルールそのものは4×4と同じで、段・列・ブロックのどこにも同じ数字を2つ入れないだけです。変わるのは数字の種類とブロックの形の2つで、ルールを新しく覚え直す必要はありません。
数字の種類が増えた分だけ、消していく候補の数も増えます。4×4では3つ消せば残りは1つでしたが、6×6では5つ消して初めて1つに絞れるマスが出てきます。あるマスの同じ段に1・4が、同じ列に2・6が、同じブロックに3がすでに入っていれば、1から6のうちこの5つを消して残るのは5だけです。それでも6マスぶんを目で追える範囲なので、頭の中で候補を絞る練習の延長で解けます。9×9に進む前に、消していく数が増える感覚をここで一段階だけ体験できるのがこの盤面です。
9×9でいきなりつまずく人の多くは、消す数字が一気に8つに増えることに慣れていません。6×6を挟むと、消す数字が3つ・5つ・8つと段階を踏んで増えるので、途中でどこまで消したか見失いにくくなります。1マス確定するたびに同じ段・列・ブロックの候補を消す手順も、4×4より1手増える分だけ丁寧になぞる練習になります。
ブロックは2段×3列。正方形ではない
6×6でいちばん間違えやすいのが、太い枠で囲まれたブロックの形です。段も列も6マスなので、ブロックも3×3か2×3の正方形になりそうに見えますが、実際は縦2マス×横3マスの、正方形ではない区画です。
盤面全体には、この2×3の区画が縦に3段・横に2列並びます。4×4のブロックが縦横同じ2×2だったのに対して、6×6のブロックは横のほうが1マス長い長方形です。最初にこの形を勘違いしたまま解き始めると、太い枠をまたいで「同じブロックのはず」と思い込んだマスが、実は隣のブロックだったということが起こります。
とくに間違えやすいのが、1つの段の途中で区切りをまたぐ場面です。段の左から3マス目と4マス目のあいだに太い枠が来るので、同じ段の中でも左半分と右半分は別のブロックになります。段の始まりから律儀に2マスずつ数えると、境目を1マス見誤ります。
もう1つよくある勘違いは、区画の向きを縦横逆に取ってしまうことです。「2×3」を「縦3マス×横2マス」と読み違えると、実際より縦長のブロックを想像したまま解き進めることになります。このサイトの6×6は縦2マス×横3マスで統一しているので、最初の1問で向きを確認しておけば、残り9問で迷いません。解き始める前に、太い枠がどこで区切れているかを指でなぞって確かめてください。
唯一候補法だけの問題と、隠れ唯一候補法も要る問題が混ざっている
4×4の10問は、すべて候補を1つに絞るだけで解けました。この6×6の10問はそこが違います。半分は同じように候補を絞るだけで最後まで届きますが、残り半分は、それだけでは埋まらないマスが出てきます。マスをひと通り見直しても候補が2つ以上残ったままなら、それは書き漏らしではなく、そもそも別の手筋が要る問題だという合図です。
そこで要るのが、マスからではなく数字の側から入る場所を数える隠れ唯一候補法です。あるブロックに空きマスが3つあり、そのうち数字5を候補に持つマスが1か所しかなかったとします。そのマスに他の候補が残っていても構いません。5はこのブロックのどこかに必ず入り、入れる場所が1か所しかない以上、そこで確定します。段や列を1つ決めて、まだ入っていない数字を主語に「入れる場所はどこか」を数え直す、という探し方への切り替えです。4×4では一度も必要にならなかった、この見方の切り替えが、6×6から求められます。
2つの技術が混ざった10問を渡しているのは、どちらか一方だけの束より、実際に9×9へ進んだときの手応えに近いからです。9×9の中級ナンプレも、唯一候補法と隠れ唯一候補法の2つで最後まで解けるように作られています。見方を切り替える手順を図つきで確かめたい方は、ナンプレの解き方 基本テクニックにまとめています。
この盤面はどう作っているか
この10枚を作るあいだに調べた組は1,759、戻したのは384組でした。そのうち2組は「唯一候補法と隠れ唯一候補法の2つだけでは足りなくなるから」戻しています。4×4の43組はすべて答えの一意性だけが理由でしたが、6×6では初めて、難易度の枠を超えたことを理由に戻す組が出てきました。
完成した盤面を作り直した回数は11回です。4×4では一度も作り直していません。2つの解き方で必ず届く範囲に収めようとすると、抜き方を調整するだけでは足りず、完成盤そのものを別の並びから組み直す必要が出てくる。マスの数が4×4の倍程度に増えただけで、抜き方の調整だけでは間に合わなくなる場面が出てくるということです。6×6で初めて起きたこの作り直しは、詳しい仕組みとあわせて問題・線画の作り方で説明しています。