数字は1〜4だけ。ルールをこの1枚で説明できる

数独(ナンプレ)のルールは、実は一文で言えます。縦の並び・横の並び・太い枠で囲まれた区画のどこにも、同じ数字を2つ入れない。それだけです。ただし9×9の盤面でこれを説明しようとすると、指さす数字が1から9まであり、一目で確かめてもらうのは簡単ではありません。

この4×4の盤面なら、使う数字は1・2・3・4の4つだけです。横の並び(段)を指さして「1・2・3・4が1回ずつ」、縦の並び(列)を指さして同じことを言い、最後に太い枠の区画(ブロック)を指さしてもう一度言えば、ルールの説明は終わります。盤面全体を指でなぞりながら、そのままルールを確かめてもらえるのは、マスの数がこれだけ少ないからです。

違反の例も、その場で作って見せられます。1段目に1と3が入っているとして、もし同じ段のどこかにもう一度1が入っていたら、それがルール違反です。9×9なら同じ違反を探すのに8マス分の数字を目で追う必要がありますが、4×4なら残り2マス分を追うだけで済みます。「ルールを説明する」と「ルール違反を見つける練習をする」を、同じ1枚で同時にできるのは、この盤面の小ささのおかげです。

初めて数独を渡す相手が子どもでも、大人でも、この1枚から始めれば、ルールの説明とルールの確認が同時に終わります。渡す側も、9×9を前にいきなり説明を始めるより、この4×4を指さしながら話すほうが、自分の言葉で説明しやすいはずです。ルールに迷わなくなったら、初級ナンプレで9×9の盤面に進んでください。

2×2のブロックは、段・列と同じ形

太い枠で仕切られた区画を、このサイトではブロックと呼びます。4×4の盤面では、ブロックは縦2マス×横2マスの正方形です。

ここが4×4のわかりやすいところです。段も4マス、列も4マス、ブロックも2×2で4マスと、段・列・ブロックの3つが同じ4マスという大きさでそろっています。3つの見方が数の上でも形の上でも素直に重なるので、「ブロックとは何か」を初めて説明するにはいちばん飲み込みやすい形です。

ただし、この正方形の形は盤面の大きさが変わっても続くとは限りません。マスの数が増えると、ブロックの縦横比が段・列と同じ比率のまま大きくなるとは限らず、区画の形そのものが変わる盤面もあります。まず素直な正方形のこの1枚で、ブロックの位置を目で追う練習をしておくと、形が変わる盤面に進んだときに戸惑いません。

初めてブロックという言葉を渡すときにありがちなのは、太い枠ではなく細い罫線をブロックの区切りだと思い込むことです。4×4は太い枠の位置さえ一度確認すれば区切りを間違えようがないマス数なので、「太い枠を探す」という見方そのものを、この1枚で先に体に入れておけます。

ブロックのルールも、段・列と同じように確認できます。太い枠の中の4マスに同じ数字が2つ入っていれば、それも段・列と同じルール違反です。ブロックは4マスしかないので、段や列のように離れた場所まで目を動かさなくても、その4マスだけを見ればすぐに確かめられます。

候補は頭の中だけで足りる

数字が4つしかないので、鉛筆で候補を書き並べる余地はほとんどありません。あるマスの同じ段に2が、同じ列に1が、同じブロックに3がすでに入っているとします。1から4のうちこの3つを消せば、残るのは4だけです。紙に書き出さなくても、消していった残り1つをそのまま頭の中で確定できます。段・列・ブロックのどれか一方向だけ見て「まだ2つ残っている」と思ったときは、残り2方向を見落としていないか、その場で確かめてください。

このサイトの10問は、すべて唯一候補法だけで最後のマスまで届きます。数字の側から「この数字はどこに入るか」を数える隠れ唯一候補法は、1問も出てきません。段・列・ブロックの3方向を見て消していくだけで、10問とも解き切れます。

頭の中だけで1問解き切れたら、次はもう鉛筆を使う練習をする番です。9×9の初級ナンプレは数字が9つに増え、頭の中だけで候補を保つのが難しくなるので、空いているマスに小さく候補を書き込む作業が要ります。この4×4のうちに「消していけば必ず1つに絞れる」という感覚だけ先につかんでおけば、9×9で候補を紙に書くようになっても、やっていること自体は変わりません。候補の書き方をきちんと図で確かめたい方や、この先ロックされた候補まで必要になる盤面に進みたい方は、ナンプレの解き方 基本テクニックにまとめています。

この盤面はどう作っているか

この10枚を作るあいだに調べた組は119、そのうち戻したのは43組でした。戻した理由はすべて「答えが2通りになってしまうから」で、「唯一候補法だけでは足りなくなるから」という理由で戻した組は1つもありません。

盤面が16マスしかないと、数字を抜いていっても唯一候補法で追いつかなくなる場面そのものが起こりにくく、答えが1つに定まるかどうかだけが、抜けるかどうかを決めていました。完成した盤面を作り直した回数も0回です。抜いては全数を数え直し、答えが1通りに戻る抜き方だけを残す。仕組みそのものはどの盤面でも同じで、詳しくは問題・線画の作り方にまとめています。